不動産ニュース / 開発・分譲

2018/2/21

大阪の超高層M、全戸にエネファームを導入

 積水ハウス(株)は、同社が開発している超高層分譲マンション「グランドメゾン上町台 ザ・タワー」(大阪市中央区、総戸数244戸)において、大阪ガス(株)と共同で家庭用燃料電池と蓄電システムを採用すると発表した。 

 集合住宅では住戸当たりの屋根面積が小さいため、太陽光発電システムの導入によるCO2排出量の削減が難しい。また、従来の燃料電池が分散型電源であり、設置スペースの問題やライフスタイルの違いによる発電量といった課題があった。

 今回採用したシステムでは、小型化を実現した家庭用燃料電池エネファームtypeSを全戸に導入することで、設置スペースの問題を解決。また、エネファームを24時間700Wの定格出力で運転し、最大限高効率に発電した環境負荷の小さい電力を家庭で利用することで、購入電力量の削減に貢献する。

 また、発電した電力のうち、家庭で使わなかった分は大阪ガスに売電することも可能で、同取り組みは、国土交通省「平成27年度 第2回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」として採択されている。

 さらに、一部の住戸においてはSEH蓄電システムを併設。余った電気をSEH蓄電システムに充電し、エネファーム発電分では足りずに電力を購入する必要があるときに、SEH蓄電池から放電することで、購入電力量をさらに削減する。

 これらのシステムの導入により、標準家庭の場合の年間のCO2排出量を52%、購入出力量を97%削減することができるという。

 同マンションは敷地面積約3,164平方メートル、延床面積約3万308平方メートル。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造40階建てで、2019年12月に竣工予定。

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