(株)日本ハウスホールディングスは、ハウジングプラザ瀬田展示場(東京都世田谷区)に、50周年記念モデルハウス「光と風を通すスクリーンハウス」を3月3日にオープンする。
「伝統を継承する木組から生まれた新しい近未来の木造住宅」がコンセプト。隈研吾建築都市設計事務所が協力し、木造、檜にこだわり、地震に強く、高断熱・高気密の住まいの提供を続けてきた日本ハウスHDの事業を象徴すべく、「これからの木造住宅建築」をテーマとした。
日本ハウスHD開発の「檜4寸木組耐力壁」をモチーフに「檜4寸」を全面的に取り入れ、風を通しつつ光を制御する日本の伝統的な環境技術として「木組」をベースに設計。外観のみならず、間仕切りもすべて木組を使用することで、居室すべてが一体となるデザインを採用し、光や風、視線や気配が程よく抜ける空間を実現した。
木造軸組構法地上2階建て。延床面積148.8平方メートル。総工費約1億4,000万円。同モデルハウスのデザインは、部分的に取り入れるなど、今後の商品展開にも生かしていく予定。
26日開催のオープニングイベントで挨拶した隈 研吾氏は「伊勢神宮に見られるように、日本人は古代から檜の建物をつくってきた。檜は日本人にとって特別なもので、強くて長持ち、香りを含めて心を癒す効果がある。主役はあくまでも檜。和紙と間接照明などを用いて、家全体で檜をひきたてるデザインを採用した。日本の住宅の行く末を示すようなモデルハウスができたと思っている」などと述べた。