住宅メーカー7社が合同で運営するサイト「イエノミカタ」と(株)オールアバウトは1日、「中古(既存)住宅の購入に関する意識調査」結果を発表した。既存住宅の購入を3年以内に検討した経験のある東名阪エリアの30歳代以上の男女を対象に、インターネット調査を実施。調査期間は2017年11月2~9日、有効回答数は30歳代が252名、40歳代が215名、50歳代が126名。
既存住宅の魅力について尋ねたところ、「手頃な価格である」が75.2%で最多。次いで「立地が良い」(43.7%)が挙がった。一方、既存住宅購入にあたって不安に思う点については、「隠れた不具合の有無」「設備の老朽化」がそれぞれ59.6%で約6割を占め、「リフォーム費用」(52.6%)を上回る結果に。4位には「耐震性などの住宅性能」(45.1%)が挙がり、目に見えない部分に対する消費者の不安が浮き彫りとなった。
既存住宅購入の際に開示されていると安心だと思う情報については、「過去のメンテナンス・リフォーム履歴」が69.1%でトップに。「定期点検の結果」(64.6%)、「耐震性能の有無」(62.8%)、「新築時の設計図や設備」(55.4%)と続き、「特にない」はわずか2.7%。事前に何らかの情報開示をしてほしいというニーズが9割超であることが分かった。
また、購入を検討した際、どの建築会社によって建てられたか考慮した経験があるかという問いには、「考慮した」(31.0%)、「どちらかというと考慮した」(35.4%)と回答。7割近くが建築会社を考慮していた。さらに、考慮したことがある439名を対象に、具体的にどの建築会社によって建てられた中古住宅を検討したのかを聞いたところ、「ハウスメーカー」が77.4%で最多に。2位の「ハウルビルダー」(46.0%)と30ポイント近くの差がついた。
考慮する理由については、「品質が一定で安定している」(58.3%)、「耐震性能など住宅性能が高い」(54.7%)がそれぞれ5割超となった。