不動産ニュース / 開発・分譲

2018/3/13

不動産小口化商品第4弾、北千住のホテル竣工

「ホテルアーバイン東京・上野 北千住」外観

 (株)インテリックスは、同社初の新築ホテル「ホテルアーバイン東京・上野 北千住」(東京都足立区、総客室数103室)を竣工、16日に開業する。開業に先立ち12日にはプレス向けに公開した。

 JR常磐線、東京メトロ千代田線・日比谷線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス「北千住」駅徒歩4分に位置。敷地面積623.77平方メートル、延床面積1,902.01平方メートル、鉄筋コンクリート造6階建て。

 アパート、戸建住宅が建っていた土地を同社が取得。既存建物を取り壊した上で、同社の不動産特定共同事業法に基づく不動産小口化商品「アセットシェアリング」の対象として開発。観光拠点として利便性の高いエリアであること、同エリアでのホテルが不足していること、ビジネス利用の需要があることなどを踏まえ、ホテルを建設することにした。運営は、東京、京都、広島でホテルを運営する(株)ユキ・コーポレーション(東京都大田区、代表取締役:中本晴邦氏)に委託。客室はセミダブルベッドを備えたシングルタイプ(2人利用も可能)がメイン。料金は、1室1人利用の場合、正規料金で1万円前後。

 同商品シリーズの第4弾「アセットシェアリング北千住駅前」として、1,900口・19億円を募集。1月15日~2月28日に実施した第1期販売では、900口超が集まり、任意組合は組成済み。同商品の最低出資金額は500万円(5口)、最高出資金額は総口数の4分の1に当たる4億7,500万円(475口)。予定利回りは5.1%、分配予定利回りは約3.7%。1口当たり分配金は3万7,046円。運用期間は30年間。年間約1,300万円の修繕積立金を計上することで、長期の安定運営、将来的な売却時の価値を確保する。収益分配は年2回(2・8月)。第2期販売は、3月16日~5月25日を予定。

 アセットシェアリング対象物件は、京都で京町家を5棟取得済み。宿泊施設に順次再生しており、すでに運営開始している物件もある。間もなくアセットシェアリング商品として出資募集を開始する。
 その他、博多等、同社支店のある場所を中心に物件取得を進めていく計画。小口化商品については、近年参入企業も増えているが、「大手各社が参入したことにより認知度が上がって事業環境はよくなっている。リノベーション等のノウハウを生かした独自の商品を手掛けることで差別化していく」(同社代表取締役社長・山本卓也氏)としている。今後さらに増加が見込める外国人観光客やユーザーの住まいへの価値観の変化などに注目し、観光や地域社会等をテーマとした不動産開発を進めていく。

セミダブルベッドを備えたシングルタイプの客室

この記事の用語

不動産特定共同事業法

出資等を受けて不動産取引を行ない、その収益を分配する事業の仕組みを定めた法律で、そのような事業を「不動産特定共同事業」という。1994(平成6)年に制定された。

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