不動産ニュース / ハウジング

2018/3/20

大東建託、施工現場の安全研修にVR導入

VR
VRゴーグル等の装置を装着し、高さ60mからの転落を体感

 大東建託(株)は19日、さいたま市北区の賃貸住宅建築現場で、協力業者や工事担当者を対象に、VR技術を活用した現場体験型研修を実施した。

 VR技術は、墜転落防止のための安全意識向上を目的に導入。同社の施工現場で、これまでに発生した墜転落事故は、多くが安全帯を使用しなかったことなど、安全意識の欠如が原因だった。また、一度墜転落事故を起こした人はその後安全行動を万全にする傾向があることから、「VRで一度、墜転落の恐怖を経験することで安全意識の向上につながるのではと考えました」(同社安全管理部安全管理課課長・大河原 宗宏氏)という。

 参加者が体験したVR映像は、鉄筋コンクリート造建物の建築現場上層部(高さ60m相当)から資材の受け渡しミスをきっかけに転落するという設定。転落後は、安全帯の着用を促す音声が流れる。VRによって落下を“体験”した職人の一人は、「思った以上に怖い」などと感想を話した。

 同社では来年度、こうしたVRを活用した安全研修を全国40ヵ所以上で実施する計画。「1会場で最大100人程度が研修できるので、当社の施工担当者の多くをカバーできるはず。将来的には全作業員がこの研修を受けられるようにしたい」(同氏)。

 また、この日は高さ6mの足場上からマネキンを落として人体の落ち方を学んだり、安全帯のタイプ別に墜落して宙吊りになった際に身体にかかる負担を体験するなどした。

マネキン
マネキンを落とし、人の「落ち方」を学ぶ

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