ポラス(株)は28日、2018年3月期決算(連結)を発表。同社代表取締役の中内 晃次郎氏や主要事業会社である(株)中央住宅代表取締役社長の品川典久氏らが記者会見した。
当期(17年3月21日~18年3月20日)は売上高1,995億円(前期比3.2%増)、営業利益122億8,300万円(同7.6%減)、経常利益148億3,800万円(同7.3%増)、当期純利益42億9,300万円(同16.8%増)となった。
主力の戸建分譲で契約棟数2,300棟(同3.7%増)と6年連続で2,000棟超を達成。売上棟数は2,290棟(同1.0%減)となった。平均契約金額は、主要展開エリアであるさいたま地域、越谷地域、常磐地域でそれぞれの地域での全体平均よりも400万~500万円高くなっている。品川氏は好調な契約状況について「当社のライフスタイルやコミュニティを重視したまちづくり提案がユーザーから高く評価されている。最近では、『ポラスの分譲地だから』という“指名買い”のような状況も出てきている」と語る。用地仕入れ状況は、すでに約3,600棟分の用地を確保しており、次期(19年3月期)は契約2,760棟、販売2,670棟を見込む。
近年力を入れている分譲マンション事業では、期中に契約が256戸(同0.8%増)、販売が317戸(同44.7%増)となり、分譲マンションセグメントの売上高が初めて100億円を超えた。
注文住宅事業については、受注が683棟(同15.4%減)、販売が662棟(同14.6%減)と大きく落ち込んだ。中内氏は「総合展示場での集客と受注に苦戦した。今期は、千葉の柏と船橋エリアに単独展示場を開設してテコ入れを図る」と話す。今期は受注1,022棟、販売944棟を計画する。また、介護施設や事務所、保育園といった木造非住宅建築物の受注が好調。当期は12棟受注しており、今期もすでに5棟を受注している。「将来的には事業の柱の一つになると期待している」(中内氏)。
19年3月期については、売上高2,050億円、経常利益170億円、当期純利益50億円を見込む。