不動産ニュース / 調査・統計データ

2018/9/3

戸建注文住宅の取得費平均は4,889万円

 (一社)住宅生産団体連合会はこのほど、2017年度「戸建注文住宅の顧客実態調査」の結果を公表した。3大都市圏および札幌市、仙台市、広島市、福岡市、静岡市の地方都市圏を対象に調査を実施。有効回答数は4,424件。

 世帯主年齢の平均は、17年度40.5歳と、16年度より0.5歳下がった。例年通り30歳代の割合が高い(45.4%)が、ここ数年、25~29歳が増加傾向となり、17年度も0.9ポイントアップ(10.6%)となった。従前住宅は、「賃貸住宅」の割合が最も高く52.5%を占めた。

 「建て替え」の割合は28.5%(前年度比0.4ポイント減)で、わずかに低下。また、「買い換え」は5.1%(同1.2ポイント減)となった。「土地購入・新築」は51.4%(同0.9ポイント増)で増加した。

 建築費は3,535万円(同81万円増加)、住宅取得費合計は4,889万円(同134万円増加)。建築費の1平方メートル単価は27万5,000円(同1万円増加)だった。

 自己資金は1,372万円(同54万円増加)。贈与額は1,145万円(同22万円減少)。借入金は4,031万円(同138万円増加)。借入金年収倍率は4.50倍と16年度を0.16ポイント上回った。世帯年収が若干低下したものの、建築費、住宅取得費が増加し続けていることから、延床面積を抑制するとともに、贈与が伸び悩む中、自己資金と借入金を増やすことで対処している状況が分かった。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。