不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2018/11/19

地方主要都市での開発を加速/フージャース

 (株)フージャースホールディングスは16日、2019年3月期第2四半期の決算説明会を開催した。

 当期(18年4月1日~9月30日)は、売上高210億2,800万円(前年同期比39.1%減)、営業利益4億2,800万円(同91.7%減)、経常利益5億700万円(同89.7%)、四半期純利益2億4,200万円(同92.8%減)。マンションの引き渡しが後期に集中しているため減収減益。

 主力の不動産開発事業では、分譲マンション「デュオヒルズ釧路」(北海道釧路市、総戸数70戸)で、販売初月に対総戸数比で35%の契約を実現するなど、地方主要都市での事業が堅調。代表取締役社長の廣岡哲也氏は、「人口20万人以上の地方主要都市131のうち、当社では68都市にしか進出を果たしていない。全都市で供給できるよう、再開発を進めていきたい」と述べた。また、首都圏コンパクト、郊外ファミリー向けの供給については、「首都圏コンパクトでは単身女性に加えて男性の需要も高まっている。引き続き精力的に進めて行く。郊外ファミリーについては、需要はあるが事業費高騰や金利上昇傾向もあることから、慎重に進める」(同氏)とした。

 高齢者向け分譲マンション「デュオセーヌ」も累計1,300戸を供給、今後は人気の高い中央線沿線や横浜エリアでの供給を増やしていく計画。なお今期引き渡し計画に占める契約状況は84.3%の進捗となっており、当期末の契約達成はほぼ確実。不動産投資事業では、CCRCアセットや賃貸物件の取得を進めており、2020年3月期のCCRCリート上場に向けてさらに強化を図る。

 廣岡氏は、今後について、「マンション分譲マーケットは潮目が変わったのは間違いない。これまで以上に慎重に判断しながら、利益率を落とさないように取り組んでいく」と語った。通期では、売上高880億円(前期比38.9%増)、営業利益91億6,000万円(同25.7%増)経常利益80億円(同15.3%増)、当期純利益52億円(同13.9%増)と、計画通りの増収増益を見込む。

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退職後の自立可能な高齢者が、必要に応じて介護・医療などのケアサービスを受けながら持続的に共同で生活する仕組みをいう。アメリカで始まったもので、英語のContinuing Care Retirement Community(コンティニューイング ケア リタイアメント コミュニティ)の略語である。

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