不動産ニュース / 仲介・管理

2019/10/15

日本橋の商業施設で利用者に適したナビサービス

車いす利用者のナビ利用の様子

 三井不動産(株)は清水建設(株)、日本アイ・ビー・エム(株)と共同で、商業施設「COREDO室町」の1・2・3に、バリアフリーナビゲーション「インクルーシブ・ナビ」サービスを、10月より開始した。

 同サービスは、清水建設と日本IBMが共同開発した、ビーコンが発信する電波強度に基づき高精度な屋内測位を特徴とする屋内外音声ナビゲーション・システムと、日本IBMがIBM Cloud上で提供するAI技術「IBM Watson」の対話機能を連携させたサービスで、実装は日本初。車いす利用者、ベビーカー利用者、視覚障害者を含む来街者に対し、それぞれに適した誘導方法で目的地まで快適に案内する。日本語・英語に対応している。

 三井不動産は店舗の紹介やメニューなど、各種情報や平面図情報を提供。それを基に、清水建設が導入対象エリアに161個のビーコンを設置し、来街者の所在位置を測位・検出するシステムと対象エリアのナビゲーション用地図を作成。日本IBMは、Watsonを活用した対話による音声ナビゲーション機能など、システム全体の構築をサポートした。

 来街者が、スマートフォンにダウンロードしたナビゲーション用のアプリを起動し、一般歩行者、車いす利用者などの属性を設定すると、目的地まで音声と地図によるナビゲーションを行なう。一般歩行者に対しては最短経路、車いす利用者などに対しては階段や段差のない経路を選定し、案内するのが特長。店舗の決定に際しても、その店舗の特徴を会話を踏まえて提供、決定を後押しする。

 19年冬には日本橋三井タワーでの導入も予定。日本橋エリア内の他の施設におけるサービスの導入や、システムを構成する高精度測位技術を活用した新たなサービスの提供や管理効率化なども検討していく。

高精度音声ナビゲーションのシステム概要

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