不動産ニュース / 開発・分譲

2019/10/17

中央住宅、コンパクトマンション事業に参入

「ルピアシェリール森下」外観

 (株)中央住宅は17日、同社初の分譲コンパクトマンション「ルピアシェリール森下」(東京都江東区、総戸数38戸、店舗1戸)を報道陣に公開した。

 同物件は、他のマンション事業同様、同社のマインドスクエア事業部が担当する。都営新宿線「菊川」駅徒歩2分、同線「森下」駅徒歩7分に立地。建設地は住宅、店舗の混在地で、同物件の販売代理となっているアートランド(株)がとりまとめ、中央住宅に卸した。店舗は地権者が等価交換で保有する。建物は9月に完成済み。

 「ルピアシェリール」は、メインターゲットを働く単身女性とし、女性チームが商品企画を練り上げた。コンパクトながら、クローゼットやリネン庫など収納率を高め、小物収納を豊富に設けたキッチンや洗面、寝室の姿見など、女性を強く意識した設備仕様とした。室内デザインは、戸建住宅を主業とする同社の特徴を生かし、木の質感を重視。コーナーの面取りも行なっている。

 住戸はすべて1LDK、3タイプ、専有面積34~36平方メートル。8月にモデルルームを開設。これまでの反響は約100件。販売価格は、3,690万~4,310万円。坪単価は369万円。16戸が販売済み。建設地周辺の賃貸マンション居住者からの反響が最も多いが、同価格のマンションを広域に探すユーザーもいるという。現段階での入居者はすべて女性。

 同社は今後、ファミリーマンションブランド「ルピアコート」、大規模マンション「ルピアグランデ」に「ルピアシェリール」を加え、マンション事業をさらに拡大していく。「ルピアシェリール」は、東京城東・城北、埼玉、千葉など同社の戸建住宅供給エリアで展開。駅徒歩5分以内の利便性の高い立地を仕入れ、単身女性と単身シニアをターゲットに事業化していく。来年4月第2弾となる「南浦和」(総戸数36戸)の販売を予定。年間2プロジェクトペースで展開する。

 同日会見した同社マインドスクエア事業部取締役事業部長の金児正治氏は「マンション事業は7年前は売上高30億円だったが、今年度は150億円超を見込み、5年後には200億円を目指している。コンパクトマンション事業を全体の2割程度まで伸ばし、マンション事業をさらに大きな柱に成長させていく。複数のコンパクトマンションをSNS等でネットワークし、入居者同士のコミュニティ形成を図り、さらにお客さまを増やしていきたい」などと抱負を語った。

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