積水ハウス(株)は18日、マサチューセッツ工科大学(MIT)医工学研究所(IMES)との共同プロジェクト「The Sekisui House at MIT」のメディア向け説明会を開催した。8日発表時のニュースはこちら。
同プロジェクトは、高齢者の自宅での安全をいかにして確保するかを研究し、在宅健康モニタリングと早期発見システムの推進に特化したプログラムの構築を目指すもの。
積水ハウスは、創立60周年を迎える2020年を最終年度とする中期経営計画の中で、「『わが家』を世界一幸せな場所にする」というビジョンを設定。AIやIoT技術を取り入れた、「プラットフォームハウス構想」を推進しており、その第1弾“家が健康をつくりだす”の一環として同プロジェクトを推進する。
具体的には、住まい手のプライバシーに配慮しながら、住宅内に生活と融和する複数の非接触センサーを組み込んでいく。それにより住人の脈拍数や呼吸数から危険を察知。呼びかけに応答しない場合は、緊急通報センターに連絡する等の仕組みを構築していく。
同社代表取締役社長の仲井嘉浩氏は、「センサーや生体工学等の専門家・研究者・臨床医・産業リーダー等とイノベーションを生むコミュニティを形成していく。この研究成果は世界中の人々の暮らしをより幸せにすると思う。その実現が積水ハウスの社会的使命と考えている」と話した。
