不動産ニュース / リフォーム

2019/10/29

京町屋をリノベーション、次世代住宅に

「京都 醍醐寺の家」リノベーションの経過

 YKK AP(株)は25日、住宅建材商社の平安建材(株)と同社が事務局を務める「京ぐらし」ネットワークと共働で取り組む、既存戸建住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト『京都 醍醐寺の家』を、11月に竣工すると発表した。

 『京都 醍醐寺の家』は、世界文化遺産にも登録されている「醍醐寺」の真西に建つ築112年の京町屋。敷地面積は約101平方メートル、延床面積は約93平方メートル。木造在来軸組工法2階建て。

 景観保全の規制に配慮しながらリノベーションし、「断熱」と「耐震」の性能向上にこだわった上で、最新のIoT建材を導入するなど、一般的な新築住宅の性能を上回る水準とした。

 高い断熱性能を実現するため、窓は、断熱と外観意匠に優れたYKK APの高性能樹脂窓「APW30」木目仕様に入れ替え。断熱性能はUA値:3.49W/平方メートル・Kから同0.46 W/平方メートル・Kと、7倍以上向上させた。北海道並みの断熱レベルとなり、年間冷暖房費も約5割削減できる見込み。

 耐震性能向上では、同社の開口部耐震商品「FRAME II」を採用。窓の数や面積を減らさずに開口部の耐力壁量を増やしたことで、震度6強の地震でも倒壊しない耐震等級3相当まで強度を高めている。

 また、家電や住宅設備機器を声で制御するAIスピーカーや戸締り安心システム「ミモット」といった、最新のIoT建材も導入している。

 なお、同物件は、2020年5月末まで両社のコンセプトハウスとして事業者や一般ユーザー向けに公開。性能向上リノベーションのノウハウ提供や、地域への情報発信に活用していく考え。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年8月号
社員が成長すると、会社も伸びる!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。