不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2020/2/14

積水化学新社長に加藤専務が昇格

会見した加藤氏(写真右)と高下氏(同左)

 積水化学工業(株)は13日、代表取締役社長社長執行役員に代表取締役専務執行役員ESG経営推進部担当・経営戦略部長の加藤敬太(かとう・けいた)氏が昇格する人事を内定した。現社長の高下貞二氏は代表権のある会長に就任する。3月1日付。

 加藤氏は1958年大阪府生まれ。80年京都大学工学部を卒業後、積水化学工業に入社。2008~13年執行役員高機能プラスチックスカンパニーの中間膜事業部長、新規事業推進部長、開発研究所長を務め、14年取締役常務執行役員同カンパニープレジデント、15年取締役専務執行役員などを経て19年より現職。

 同日、都内で両氏が会見。会長に就任予定の高下氏は今回の人事について「この4月から、『業容倍増』をキーワードとする新たな長期ビジョンと、そのベースづくりとなる中期経営計画がスタートする。新しい10年は、新たな人材で推し進めてほしい。加藤さんは当社として二十数年ぶりの技術系のトップになる。ものづくりの現場を見てきてイノベーションも起こしてきた。国際経験やM&Aの実績も豊富で、当社の成長に不可欠な要素を持ち合わせている」と社長交代の理由を語った。

 長期ビジョンでは、30年に売上高2兆円の実現が目標。経営戦略部長として、高下氏と共に長期ビジョンおよび中期計画の策定で中心的な役割を担ってきた加藤氏は「新中期計画は、長期ビジョンの実現に向けた構造改革と収益力向上が中心になる。当社の事業は、自社製品を通じた社会課題の解決がテーマ。当初は現有商品のブラッシュアップに注力し、その後新商品開発や新事業などに力を入れていく」などと話した。

 また、カンパニー間連携も強化する考え。「現中期計画でも力を入れてきて、3年間で400億円を超える規模の売上効果を生んだ。各カンパニー内部でも連携に対する心理的な抵抗がなくなり、連携強化に向けた基盤が整いつつある。新中期計画では、連携による新たなチャレンジを模索し、その後のさらなる連携強化に向けた体制づくりについても考えていきたい」(加藤氏)。

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