不動産ニュース / 開発・分譲

2020/2/27

神田で木造ハイブリッド高層マンション/野村不他

「プラウド神田駿河台」外観イメージ

 野村不動産(株)と(株)竹中工務店は、日本初の木造ハイブリッド高層分譲マンション「プラウド神田駿河台」(東京都千代田区、総戸数36戸)の事前案内会を開始する。

 敷地面積580.71平方メートル。鉄筋コンクリート造地上14階建て。JR中央総武線 「御茶ノ水」駅徒歩5分に立地。間取りは2LDK。48.51~ 79.66平方メートル。4月にモデルルームをオープン、販売開始は5月上旬を予定。販売戸数・価格は未定。

 柱・壁などの構造部に木質系構造部材を使用。また、内装材にも国産木材を使用することで、森林資源の循環による地球環境維持への貢献と居住者の健康増進に寄与する居住空間の提供を目指す。

 中層階(2~11階)には、単板積層材(LVL)と鉄筋コンクリート造耐震壁を組み合わせた「LVLハイブリッド耐震壁」を、高層階(12~14階)には、直交集成板(CLT)を用いた「CLT耐震壁」および耐火集成材「燃エンウッド」を採用した。いずれも高耐震性・高生産性を両立。表面を耐火被覆材などで覆うことなくあえて木肌を見せるほか、エントランスの壁や床・住戸内の天井の一部に無垢の杉材を使用し、木の温もりを感じられる空間に仕上げる予定。

 なお、構造部材に使用される木材はすべて国産材(鹿児県産スギ、山梨県産アカマツ等)を使用。同プロジェクトを契機に供給量の多い分譲マンションへの国産材の利用を促進し、国産材の需要創出を図ることで森林資源の循環と持続可能な社会づくりに貢献していく考え。

 竣工は2021年2月下旬を予定。

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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