不動産ニュース / その他

2020/3/27

独自技術を集結した木造3階建てオフィスビル

住宅品質保証(株)の新本社「テクノキューブ」外観

 ポラスグループは27日、地盤調査や地盤改良、住宅の品質検査などを手掛ける住宅品質保証(株)の新本社屋「テクノキューブ」(埼玉県越谷市)をマスコミ向けに公開した。

 約895平方メートルの敷地に木質構造3階建てのオフィスビルを建設。建築面積約580平方メートル、延床面積1,726平方メートル。一般に流通している集成材をビスにより集束したポラスオリジナルの「合わせ柱」、住宅用の梁部材を重ねてつなぎ長大な梁を実現した「重ね繋ぎ梁」、CLT耐力壁利用による施工の合理化など、グループ各社のノウハウを結集させ建設した。

 外壁の一部はカーテンウォールとし、オフィス内の“木”を見せるつくりに。また、エントランスホールは床をオークのつき板フローリング敷きにして化粧梁も施すなど、“木でできたビル”であることを通りを歩く人からも直観的に認識できるようにしている。
 総事業費は土地代を除き約6億円。

 同社では今後、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のイメージが強いオフィスやさまざまな施設について、木造での受注を推進していく考え。

 なお10日より同オフィスでの業務を開始。執務スペースはポラスグループでは初となるフリーアドレスを導入している。経理担当者など一部を除き固定席を廃止、ソファ席やラウンジなど気分や作業内容によりさまざまな場所で仕事ができる環境を整備した。

 同社代表取締役社長の高橋一郎氏は、「ポラスらしい建物をと考え、木造本社の建設を決定した。組み立て部材の活用など当社独自の技術を活用した新しい建築物を実現できた。併せて社内のフリーアドレス化を実現したところ、社員からの評判も良く、仕事をしやすい環境も整備できた。生産性アップを図り、業性向上につなげていきたい」と述べた。

グループでフリーアドレスを初導入。固定席を撤廃し、ペーパーレス化も進める

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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