不動産ニュース / ハウジング

2020/4/13

木質系建築向け高遮音床システムを開発

「(仮称)高遮音床システム」の断面図

 東急建設(株)とナイス(株)、淡路技建(株)(茨城県牛久市、代表取締役社長:川上雅文氏)は13日、木質系建築に適用できる高遮音二重床システムを共同開発したと発表した。

 従来、木質系建築における床遮音対策は床の重厚化や防振装置の設置などといった手法が一般的だったが、コスト増や建物自体の重量増という課題もあった。今回開発した同システムは、木製床板の振動特性に着目した遮音機構を採用。重量増もなく特殊部材を使用しないため、木造建築の軽量さを生かしながら重量床衝撃音遮断性能をLH-50にまで引き上げられる。

 フローリング材と天井材の種類により、標準タイプ(LH-55)と高性能タイプ(LH-50)の2種類を用意し、要求性能に応じて使い分けられる。また、各部材が軽量であることから重機を使用せずに施工が可能で、取り付け時に躯体へのアンカー打ち等も不要なので、設置が容易というメリットも。

 東急建設とナイスでは、それぞれの設計・施工する建物において同システムを積極的に採用していく。販売は淡路技建が担い、外販も検討しているという。また、3社では中規模の共同住宅や非住宅の中規模木造建築物、高い遮音性能が要求される中高層木造建築物等の高遮音化技術の開発を進める。

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