不動産ニュース / ハウジング

2020/4/30

住林、2時間耐火構造の木質柱・梁を開発

今回開発した梁部材のイメージ

 住友林業(株)は30日、同社が開発した木質部材のうち「梁」が耐火構造部材(2時間)の国土交通大臣認定を取得、「柱」が同性能評価試験に合格したと発表した。

 耐火被膜として一般流通の不燃材やCLT(直交集成板)を利用するため、コストを抑えて製造できる点が特徴。構造支持部分の木製柱や、梁の周囲に不燃材を配置し、その外側にCLTを浮かして留め付けることで、通気層を確保した。そのため、工事中に雨濡れ等が起きても水の排出を促すなど、湿気に対する耐久性を備えている。

 火災が起きた場合も、CLT部材を交換できるため改修も容易となる。また、外側のCLTは製材や集成材、LVL(単板積層材)にも置き換え可能で、部材の一部に照明やスプリンクラー配管などを収めることもできる。

 今後は、15階建て以上に対応する3時間耐火構造の柱・梁の大臣認定取得に向けて開発を進めていく方針。

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この記事の用語

CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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