不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2020/5/12

賃貸・分譲事業が寄与、増収増益/三井不20年3月期

 三井不動産(株)は12日、2020年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(19年4月1日~20年3月31日)は、売上高1兆9,056億円4,200万円(同2.4%増)、営業利益2,806億1,700万円(同7.0%増)、経常利益2,585億1,000万円(同1.7%増)、当期純利益1,839億7,200万円(同9.1%増)となり、いずれも過去最高を更新した。

 賃貸事業は、前期に竣工・開業した「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」「日本橋髙島屋三井ビルディング」「55ハドソンヤード」「日本橋室町三井タワー」等の通期稼働効果や、当期に開業した「ららぽーと沼津」の収益が寄与。売上高6,360億5,600万円(同5.4%増)、営業利益1,458億9,300万円(同2.7%増)とセグメント全体で327億円の増収、39億円の増益となった。首都圏オフィス空室率(単体)は、1.9%(同0.2ポイント上昇)。

 分譲事業は、国内住宅分譲が計上戸数の減少により減収となった一方で、「パークタワー晴海」「ザ・タワー横浜北仲」等の引き渡しが進捗し増益となった。投資家向け・海外住宅分譲等は、JREITをはじめとする投資家への物件売却が伸長し増収増益。セグメント全体では、売上高5,240億9,400万円(同1.3%減)、営業利益1,237億4,500万円(同26.2%増)と66億円の減収、257億円の増益となった。マンションと戸建ての契約状況については、計上戸数が3,675戸、完成在庫が186戸。

 次期については、新型コロナウィルス感染拡大の影響が第2四半期以降、年度末に向けて緩やかに正常化するという一定の仮定の下で、現時点で可能な範囲で予想値を算出。売上高1兆8,500億円、営業利益2,000億円、経常利益1,690億円、当期純利益1,200億円を見込む。

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