不動産ニュース / ハウジング

2020/9/3

自由な造形を可能とする新構法/地所ホーム

モデルハウスのファサードデザイン

 三菱地所ホーム(株)は3日、木造住宅をより自由に造形できる世界初の特許技術「Flat Mass Timber構法(FMT構法)」を開発。それに伴い、木造注文住宅の新ブランド「ROBRA(ロブラ)」を発表した。

 「FMT構法」は、木材と鉄骨を併用したハイブリット構造で、大断面の集成材厚板パネルの性能を最大限引き出すことで、シンプルな構造でも頑丈な建造物を建てられる。また、壁倍率最大20倍の高耐力・高靭性の構造壁を利用しているため、耐震等級3を維持しながら、構造壁量を一般的な2×4工法と比べて6分の1~7分の1に抑えた。これにより構造壁を外壁として扱う必要がなくなるため、自由に外壁面をデザインすることが可能に。各階層をずらした建築や、曲線を描く外壁ライン、連続開口など、自由度が飛躍的に高まる。また、同構法は店舗や医院建築、商業施設といった大規模建築にも適している。

 新ブランドの「ROBRA」は、同構法によって、自由なスタイルを実現できる仕様となる。世界的なトレンドとなっている「木」を生かし、新鮮な外観デザインを提案していく。

 5日より、駒沢ステージ1ホームギャラリー(東京都世田谷区)にモデルハウスをオープン。建築面積約104平方メートル、延床面積約272平方メートル。FMT構法地上3階建て。建物構造で各階ごとに自由な方向にスライドさせるデザインを採用し、斬新さを表現している。

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