不動産ニュース / その他

2020/9/30

個室ブースを集結、Web会議センターに/三菱地所ほか

新丸の内ビルに設置した「テレキューブWeb会議センター」

 テレキューブサービス(株)、(株)オカムラ、テレキューブ(株)、(株)ブイキューブ、三菱地所(株)の5社は、Web会議・面接等に集中できる実証空間として、10月1日より新丸の内ビル・豊洲フォレシアに、「テレキューブWeb会議センター」をオープンする。

 テレキューブサービスは、2019年8月にオカムラ、テレキューブ、ブイキューブ、三菱地所の出資により設立。ビジネスパーソンのすきま時間活用を念頭に、テレワークのための個室型スマートワークブース「テレキューブ」をオフィスビル・商業施設・鉄道駅などに設置してきた。現在、東名阪で60拠点100台を展開している。

 今回、コロナ禍で3月よりテレワーク需要が増えたことで、同ブースを活用し、Web会議を念頭にした新しいテレワークスペースの提案およびそのニーズ検証を目的に実証を行なう。実証期間は10月1日~2021年3月31日。

 全ブースの中でも稼働率が高い新丸の内ビルおよびオフィス・住宅・商業施設が共存する多機能エリアに所在する豊洲フォレシアの2 拠点に開設。これまでは1拠点1~2ブース程度の設置だったが、いつでも利用できるよう集合形式を採用し、新丸の内ビルに9台、豊洲フォレシアでは6台設置する。
 防音個室としてソロワークがメインの利用目的だったブースについても、自前のPC等がなくてもWeb会議できるようタブレット端末やWi-Fiを実装。V-CUBEミーティングとZoomに対応しており、会議IDを入力するだけで会議に参加することができる。Microsoft Teamsにも今後対応する予定。Webカメラ映りを良くするよう、肌色に合わせて色味を調整できる専用のLED照明も付属させた。感染症対策として、ブース全体を抗菌仕様にし、40秒で空気が入れ替わる強制換気も行なう。

 筐体サイズは1,200×1,200×2,325(mm)、予約・入室はスマートフォン操作で完結する。「テレキューブ」に登録している会員であれば、法人・個人、当該ビルの入居企業かどうかにかかわらず、利用が可能。利用料金は個人向けが従量料金制15分250円、法人向けは基本料金+従量プラン(8万/法人、100時間分の利用権付き)など。

 5社は今後、実証を通じて、集合形式による利用状況や利用シーン、利用方法などを分析。ユーザーの声をくみ取りながら商品をバージョンアップし、さまざまな利用用途の可能性を検討していく。

 30日に開催した記者発表会で、テレキューブサービス代表取締役社長の小山田 佳裕氏は「各社が在宅ワークを推奨した3月より、テレキューブ稼働率が2~3倍に上がる拠点が増えてきた。本格的なテレワークができる場所が必要だというメッセージだと受け止めたのが今回の原点。すきま時間ではなくて本格的なテレワークに求められる機能を検討し盛り込んだ」などと抱負を述べた。

使用イメージ。タブレットとWi-Fiを実装し、手ぶらでWeb会議ができるサービスを提供する

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