不動産ニュース / ハウジング

2020/10/21

旗竿地等でも大空間を創出できる資材開発

「スペーストラス」の構造

 三菱地所ホーム(株)は20日、トラス床根太「スペーストラス」を新たに商品化すると発表した。

 三菱地所グループで建築資材の製造・加工・販売を行なう(株)三菱地所住宅加工センターとの共同開発。従来は旗竿地など間口が狭い敷地においては、長尺の構造資材の搬入が困難なため、構成できる空間に制限があった。同社のメイン商圏である首都圏・関東圏は建物が密集している地域が多いこともあり、解決策が求められていた。

 「スペーストラス」は、2つのトラス床根太を、連結金物を用いて現場で連結し、長尺部材として利用できるようにしたもの。連結前のトラス床根太であれば搬入も難しくなく、かつ連結後は最大スパン7.28mで、鉄筋コンクリート造に匹敵する約53平方メートルの大空間も可能になる。耐力壁で空間を仕切る必要もなくなり、間取り変更も容易に。また、無理な搬入による事故リスクも回避できるなど、施工者の負担軽減にもつながる。

 同日会見した同社代表取締役社長の加藤博文氏は、「コロナで戸建住宅のニーズが高まっており、必然的に旗竿地での建設も増えている。同商品によって施工現場の効率化を推進していきたい。木造工法では実現が難しい大空間を可能としたことで、ゆくゆくは住宅のみならず、店舗や事務所などの施設建築でも活用していきたい」などと抱負を述べた。

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