不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2020/11/17

分配金は1万1,262円/JRE20年9月期

 ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は17日、2020年9月期決算説明会を電話会議形式で実施した。

 当期(20年4月1日~9月30日)は営業収益349億6,600万円(前期比2.9%減)、営業利益164億9,800万円(同4.9%減)、経常利益156億800万円(同4.4%減)、当期純利益155億9,800万円(同1.0%減)。前期に不動産売却益21億8,500万円を計上した影響で、減収減益となった。1口当たり分配金は1万1,262円(同652円増)と、13期連続で増配を達成した。

 新型コロナウイルス感染症の影響からリーシング活動が停滞し、稼働率は99.0%(同0.7%現状)となった。取得・譲渡については、4月20日に19年8月竣工の大規模再開発ビル「リンクスクエア新宿」(東京都渋谷区)を173億円で取得。期末時点の保有運用資産は、オフィスビル73物件、取得価格総額1兆705億7,400万円、総賃貸可能面積87万3,819平方メートルとなった。テナント総数は1,521。

 21年3月期予想は、営業収益347億4,000万円、営業利益160億9,000万円、経常利益151億円、当期純利益151億6,000万円、1口当たり分配金1万1,030円を見込む。

 説明に当たった同社の資産運用会社であるジャパンリアルエステイトアセットマネジメント(株)代表取締役社長・梅田直樹氏は今後のオフィスマーケットについて、短期的には同感染症対策に伴いさまざまな働き方を試す企業が増加、オフィスを縮小・解約する動きが、新規需要を上回るとした。一方で、中長期的には教育や企業文化浸透の観点からオフィスの価値が見直されると予想。そうした事業環境の変化を見据えて戦略的なポートフォリオの入れ替えに注力する方針を示し、「ITの進歩、働き方の多様化によりオフィスに求められる役割・機能は変化するが、5~10年後の競争力を見据えた入れ替えを行なっていきたい」などと話した。

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