不動産ニュース / IT・情報サービス

2020/12/8

大手不動産会社がスタートアップ10社と共同実証事業

 (株)デジタルガレージは8日、不動産関連のスタートアップ育成プログラム「Open Network Lab Resi-Tech(Onlab Resi-Tech)」を通じて、不動産大手8社(※)と関連スタートアップ10社による共同実証事業を開始すると発表した。

 Onlab Resi-Techは、2018年11月から同社が運営しているプログラムで、大手不動産・建設会社等がパートナーとして参画している。複数のパートナー企業とスタートアップとが共同で実証実験を進めることで、それぞれの実証事業で確認する仕様の標準化や、DXや新常態に対応したビジネスモデルの創出を加速するのが狙い。

 実証事業は「ビッグデータ」「ドローン」「AI技術」「ワイヤレス給電技術」「MaaS」「ワーケーション」などのテーマで実施。今後のまちづくりや安全・快適な商業施設・オフィス空間の形成に向けて、どのように活用できるかを実証する。

 「ビッグデータ」では、(株)DATAFLUCTと連携し、開発用地を取得する際の意思決定に必要なデータの収集から分析までを総合的に提供する機能に加えて、にぎわい(人流・感情・経済)をモニタリングする仕組みをつくり、まちづくり・タウンマネジメントのPDCAに活用できる機能を検証する。「AI技術」では、Leela AI Inc.とオフィスやショッピングモール等でのAIを活用した異常検知による警備業務のサポートなどについて実証していく。

 また、エイターリンク(株)とオフィス空間における完全ワイヤレス給電技術を利用した電源供給の実装、(株)トルビズオンとドローン空路の実現、scheme verge(株)とMaaSを活用した、分散ネットワーク型都市開発手法の構築についても検証していく。さらに、(株)リゾートワークスとは、パートナー企業が保有するホテルや会員制施設のワーケーション利用の影響についても実証を進めていく。

※(株)コスモスイニシア、(株)竹中工務店、東急グループ、東京建物(株)、西日本旅客鉄道(株)、野村不動産ホールディングス(株)、阪急阪神不動産(株)、三井不動産(株)

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