
大和ハウス工業(株)はこのほど、鉄骨の柱・梁をロックウールやモルタルで耐火被覆吹付するロボットを実工事に初めて導入した。
同社では、建設現場の人手不足解消と職方の負担軽減のために、2017年5月より鉄骨の耐火被覆吹付について自動化の開発に着手。以降実証実験なども行ない、性能の向上を図ってきた。今回、横浜市の建設現場に初導入する。
通常、鉄骨の柱や梁の耐火被覆吹付には3人の職人が必要だが、その作業を産業用ロボットアームと走行台車、昇降台車を組み合わせたロボットで行なう。今回完成したロボットは、アームの改良により吹付範囲を拡大させたほか、パンタグラフ式昇降台車により、吹付可能高さ7mを実現した。この取り組みにより、耐火被覆吹付作業全体に要する時間を約30%削減できるという。
同社では今後、働き方改革の一環として、同ロボットの複数現場への導入を目指し、さらに改良と運用体制の検討を進めていく計画。