不動産ニュース / ハウジング

2021/1/19

ニューノーマル対応を企画型商品で普及/ミサワH

「SMART Brands WS」イメージ

 ミサワホーム(株)は19日、2日に販売開始した企画型住宅「SMART Brands WS」について記者発表会を開催した。

 20年7月に、在宅ワークの増加、感染症対策など、ニューノーマルに対応したプランを組み込んだ自由設計商品として「PRIME SMART」を発売。今回は、同社のニューノーマル対応の商品企画内容をより一層普及していくため、企画型商品として開発。価格も標準で2,000万円台に抑えた。企画内容もワークスペースや感染症対策などにおいてブラッシュアップしている。

 ダイニング横のカウンタースペースやリビング・ダイニングに近接した個室スペースなど3つのワークスペースを提案。顧客が仕事内容などで選択できるようにした。
 感染対策では、すぐに手洗い場に行ける動線を確保しているほか、タッチレス水栓の水回り設備、抗菌・抗ウイルス仕様のドアハンドル、高性能な換気システムなどを採用。感染者が発生した場合、隔離できる間取りプランも提案する。空間を重点的に対策が必要な「赤」、病気になった家族も使用する「黄」、安全な「白」でゾーニングし、「赤」では、抗菌・抗ウイルス仕様のドアハンドルを標準搭載とするなど、各種対策を効果的に提案していく。
 そのほか、LDKは天井高3mを確保。耐震装置や高断熱設計、太陽光発電システム等を標準で装備することで「次世代ZEH+」に対応する。

 さまざまな敷地条件を想定した10プランを提案。標準プランから生活スタイルや好みによって間取りとインテリアをカスタマイズできる仕様とした。また、一度ワークスペースとした場所でも後からパントリーヘ変更するなどライフスタイルの変化に応じて間取りの変更を可能としている。長期保証など複数のアフターケアも用意した。

 構造・工法は、木質パネル接着工法。モデルプランで、建築面積57平方メートル、延床面積110平方メートル。初年度は200棟の販売を目指す。

 会見で同社取締役専務執行役員の作尾徹也氏は「アフターコロナの住まいとして在宅ワーク、感染予防、防災が3点がキーになってくる。当社では、仕事の種類や集中度合いに応じたワークスペース空間、家族で感染者が発生した場合の居住空間のゾーン分けを重要視した」と述べた。特に感染症対策はコロナ収束後も広い地域で重要視されるとみており、全住宅商品へ標準化させていきたい考え。

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