不動産ニュース / ハウジング

2021/2/15

早大と共同研究、NEDO事業に採択/ポラス

「Garden City 型」次世代住宅地モデル

 ポラス(株)はこのほど、早稲田大学との共同研究「自然との共生を実現する《Garden City 型》次世代住宅地モデル開発」が、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「官民による若手研究者発掘支援事業」に採択されたと発表した。

 同研究は、早稲田大学総合研究機構 医学を基礎とするまちづくり研究所の所員・山村 崇氏(早稲田大学高等研究所講師)らの研究グループと共同で取り組んでいるもの。両者の基礎技術を結集・統合して、現代的生活ニーズに応えながら、人間居住と自然との共生を実現する「Garden City 型」次世代住宅地モデルの開発を目指している。
 「Garden City 型」次世代住宅地とは、通常の都市型住宅や郊外型住宅に対して、テレワーク、SOHO など新たな就業スタイルの普及を前提に、大都市圏外縁部の空間的ゆとりを生かし、現代的居住ニーズに応えつつ自然との共生を志向する新しい住宅地の型(モデル)。研究実施期間は2020~23年度。

 これまでは、コミュニティ醸成を推進した分譲地等、既存の分譲地について、視察検証を実施してきた。今後は、同社の複数の分譲地開発の際に、共同研究の成果を入れ込み、モデル開発と併せて、「資産価値」「健康価値」「環境価値」の3面からモデルの有効性を事前評価する。
 さらに、一連のモデル開発のプロセスから一般化可能な知見を抽出し、「計画技術」を構築することで、従来担当者の勘に頼っていた、用地選定から商品企画までのプロセスをシステム化。住宅地の企画開発期間の短縮と、「3つの評価軸」によるアセスメント手法を確立する。

 両者は、同技術開発やその後の事業化への取り組みを通じ、大都市圏郊外部の無秩序な宅地化に対抗する持続的地域運営の在り方と、環境負荷低減を実現する環境配慮型の住宅地像を提示することで、持続可能な社会の実現に貢献していく考え。

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環境都市

都市ビジョンの一つで、環境価値の創造によって形成される持続可能な都市をいう。環境価値を創造するには、低炭素、循環、生物多様性、水・大気環境などの価値要素を高めることが必要であるが、そのための取り組みを戦略的に展開することによって持続可能な魅力ある都市を形作ることができるとする。

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