不動産ニュース / 開発・分譲

2021/3/15

リノベで既存戸建ての性能を向上/YKK AP

「鳥取 立川の家」(左:After、右:Before)

 YKK AP(株)は11日、(株)マツワと協働し既存戸建住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト「鳥取 立川の家」(鳥取県鳥取市)を完成したと発表した。

 YKK APは、全国各地のリノベーション事業者と連携し、既存戸建住宅に「断熱」「耐震」を軸とした性能向上リノベーションを実施している。「鳥取 立川の家」は、築43年の旧耐震基準の戸建住宅をリノベーションした。敷地面積159.01平方メートル、延床面積123.4平方メートル、木造在来軸組工法2階建て。

 断熱性能の高いトリプルガラス樹脂窓に入れ替え、住宅の断熱性能を改修前の6倍以上に向上。冬場のヒートショックリスクを軽減し、年間冷暖房費も約6割を削減できる。窓の数や面積を減らさずに開口部の耐力壁量を増やしたことなどにより、耐震等級3相当の強度まで高めた。

 玄関スペースに、帰宅後すぐに手洗い可能な洗面を設置。効率的な換気を考慮した窓のレイアウト、在宅ワークや家事スペースとしても利用できるフリースペースを導入し、新しい生活様式に対応している。リビングを2階に変更し、リビングとつながるテラス空間を新設。アウトドアリビングとしての有効活用を提案する。

 同住宅は、コンセプトモデルハウスとして事業者やユーザーに公開。性能向上リノベーションのノウハウ提供とともに、地域に情報発信していく。

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