不動産ニュース / その他

2021/3/17

丸の内でリアルとデジタルをつなぐ購買体験

 三菱地所(株)と(株)カウンターワークス、(株)SPACERは17日、D2Cブランドの商品をリアルな場で試着・購入できる実証実験を行なうと発表した。

 D2Cとは、メーカーやブランドが自社で企画・生産した商品を、流通業者を介することなく、自社ECサイトで直接販売するビジネスモデル。ユーザーは商品選定・購入までをWeb上で簡単に完結できる一方、「試着をしてから・実物を見てから購入したい」、「新しいブランドにも出会いたい」といったニーズに応えづらい課題がある。

 そこで、今回の実証実験では、新丸ビル3階アトリウムに「ショールーム兼試着室」を設置。ユーザーにリアルな場でD2Cブランドの商品を手に取り、購入することができる仕組みを提供。D2Cブランドはユーザーとのリアルな接点を持つことでブランドストーリーや商品特性を伝える機会が増え、ブランドの認知度向上やファンの増加が期待できる。

 実証期間は3月23日~4月19日。利用者は、試着・購入体験の予約サイトで気になる商品を選んで試着日時を予約する。来場時にスマートコインロッカーにて商品を受け取り、試着。購入の場合は会場に設置されている二次元コードから各ブランドのウェブサイトを介して購入し、返却の場合はロッカーに戻す仕組み。実証実験開始時には、アパレルやキッチン雑貨、スキンケア等10ブランドで展開する。

 同実証実験により、丸の内エリアにおけるD2Cブランド商品の試着・購入体験の社会需要性やおよび、リアルな場とデジタル上の購買活動の融合や効果を検証するとともに、来場者の属性をカメラ等により解析し、今後の施設運営に生かしていく考え。

 三菱地所は丸の内エリアにおける新しい購買体験の企画を行ない、カウンターワークスは同取り組みの設計およびD2Cブランドとの連携、SPACERはスマートコインロッカーの提供を担う。

実証実験の流れ

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