積水化学工業(株)は7日、抗ウイルス対応フィルターを採用した第一種換気・全室空調システム「快適エアリー T-SAS(ティーサス)」を開発したと発表した。
長期化する感染症リスクに対し、日常的な感染予防やこまめな換気が求められていることから、従来の「快適エアリー」(第1種換気型のみ)の機能を進化させ、安心で快適な室内環境の実現を目指す。
同社グループの製品である抗ウイルス加工剤「ウィルテイカー」を使用した「抗ウイルス対応フィルター」を空調フィルターとして新たに導入。同フィルターを室内に設けた空調システムの吸込口に設置することで、フィルターに付着したウイルスの活動抑制と、人からの飛沫や物に付着して室内に持ち込まれたウイルスの拡散を抑制する。
また、外気を取り入れる換気システムのフィルターには、花粉やPM2.5等の微細粒子を99.97%捕集する「HEPA フィルター」を採用。粉塵浄化機能を強化し、外部からの汚染物質の侵入を抑制した空気を家中に循環させることができる。さらに空調フィルターによる室内空気の粉塵浄化機能とあわせることで、一般的な住宅と比べて約2倍の速さで室内の粉塵を浄化。粉塵濃度ムラを10%未満に抑えることが可能となる。
同社では今後、新築住宅の「快適エアリー」をすべて「快適エアリー T-SAS」に置き換え、年間6,200棟の採用(採用率65%)を目指していく。また、すでに「快適エアリー」を利用している顧客にも対応できるよう、従来のフィルターと互換性のある仕様に開発していることから、ストック事業への展開も積極的に推進していく考え。
