不動産ニュース / 開発・分譲

2021/10/6

上野に実物大VRで体感できるリビオ常設サロン/日鉄興和

壁2面と床1面に設置した高精細LED VISONに間取りや景観を映し出し、実物大で体感できる「Life Design! THEATER」の様子

 日鉄興和不動産(株)は、9日に新築分譲マンション「LIVIO(リビオ)」の集約販売を行なう「LIVIO Life Design! SALON UENO」(東京都台東区)をグランドオープンする。

 同社は、7月にリビオ誕生20周年を機にリブランディングを図り、社内シンクタンク「リビオライフデザイン総研」を設立。マンション購入方法の見直しやさまざまな課題解決を進めてきた。その一環で、物件ごとにモデルルームを建設し、ユーザーへの案内・販売を行なうという従来のビジネスモデルを顧客の視点で見直し、複数物件を集約販売できるモデルルームを検討。常設で顧客に楽しい体験を提供し、リビオのファンになってもらうブランディングの場として、また、7月にサービスを開始したマンションのオンラインストア「sumune」に掲載する物件の紹介や体感、相談ができるオフラインの場としても活用できるようプランニングした。

 同サロンは、東京メトロ「上野」駅徒歩1分、JR「上野」駅徒歩3分に立地するビルの2フロア(4・8階、1フロア面積は約65坪)に設置。

 4階は、リビオを販売すると共に、リビオを知ってもらい体験できる場として、さまざまな間取りを体感できる3次元LEDシアター「Life Design! THEATER」((株)スタイルポート(東京都渋谷区、代表取締役:間所暁彦氏)が提供)を導入。壁2面と床1面に設置した高精細LED VISONに間取りや景観を映し出し、VR内覧システム「ROOV walk」を通じて、PCやスマートフォン上では難しい、実物大での体感ができるようにした。
 さらに1LDK、ファミリータイプのリビング、寝室、ワークスペースのコンセプトルームも設置。1LDK(約35平方メートル)は、リビオで“黄金プラン”として提案する一人暮らしに最適な間取りとし、キッチンなどの水回りはオプションを多用せずリビオ標準仕様を展示。「モデルルームでは標準仕様が分かりづらい」という顧客の声を反映している。

 8階は、案内・相談スペースに。モデルルーム来場の敷居を低くするため、販売員とは別に、営業をしない「リビオコンシェルジュ」が常駐。物件選びのサポート、マンション購入や住まい全般、資産形成や不動産投資も含めた相談に対応する。商談卓は20卓用意し、全卓に40インチの大型モニターを設置。iPadを用い、未竣工物件のVR内覧、間取り図上での家具の配置などの体験ができる。

 販売物件については、城東城北エリアを中心とする複数物件を集約。当初は「リビオレゾン綾瀬ステーションプレミア」(東京都足立区、総戸数60戸)、「リビオレゾン浅草」(東京都台東区、総戸数61戸)、「リビオレゾン上野入谷ザ・テラス」(東京都台東区、総戸数98戸)、「リビオレゾン上野根岸」(東京都台東区、総戸数92戸)、「リビオレゾン三ノ輪ステーションプレミア」(東京都荒川区、総戸数38戸)「リビオレゾン新虎通り」(東京都港区、総戸数60戸)を扱い、今後複数物件の販売を予定する。

 販売拠点については、1~2年以内に、都心エリアで旗艦店舗となる拠点の開設を計画する。

 同社住宅事業本部販売統括部販売推進グループグループリーダーの御領原 雅士氏は、「物件を集約することで、建設費やランニングコスト、人件費を削減し、それらコストをお客さまのオフラインでの体験価値向上につなげた。現在はコンパクト中心だが、今後はファミリー物件含めて一つの拠点で売っていきたい」などと抱負を述べた。
 販売については、「物件を集約することで来場者数は減る可能性が高いが、コロナ禍をきっかけにオンライン接客、ウェビナーが普及し、来場者の歩留まりが上がった。それを考えれば、集約サロンでの歩留まりやキャンセル率はまだ未知数だが、従来同様に販売を進められると見込んでいる」とした。

1LDKコンセプトルーム。リビオで“黄金プラン”とした
40インチの大型モニターで、iPadを用い、未竣工物件のVR内覧、間取り図上での家具の配置などの体験もできる

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