不動産ニュース / 仲介・管理

2021/10/25

共用部工事にリサイクル養生シート/大京穴吹不

 (株)大京穴吹不動産は25日、マンションのリフォーム工事現場で使用する養生シートを、廃棄物由来の素材製品へ切り替えたと発表した。

 同社ではこれまで、マンションのリフォーム工事の際の養生シートとして、一般的に普及しているプラスチック製のブルーシートを使用。首都圏における同社の工事現場に限っても、年間約1,000平方メートル(4tトラックで約160台分)を廃棄してきたが、環境面などへの影響を鑑み、このほどオフィスビルなどから排出されるタイルカーペットを再資源化して製造された養生シートを導入、使用することを決定した。

 採用した養生シートは(株)リファインバースが開発した商品。使用後に回収・クリーニングすることで繰り返し使用できるほか、劣化したものは、再び樹脂化することで新たなシートへ再生できる。これにより、廃棄量の削減を進める。なお従来のブルーシート使用時と比較して、CO2排出量の約57%の削減が可能となるという。

 破れにくく、雨の日でも滑りにくいなど、耐久性や安全性の面でも優れているほか、共用廊下の床などにもなじむ色合いのため、工事中でもマンションの美観を維持できる、といったメリットもあるという。首都圏の工事現場を中心に順次導入していく計画。

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養生

コンクリートやモルタルを硬化させて性能を安定させ維持できるよう保護すること、また、左官や塗装の仕上がり面を防護することをいう。cureには療養、治療という意味があるように、水分を補給したり、温度条件を保つなどの対応が必要で、こうした行為を含めて養生という。

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