不動産ニュース / 開発・分譲

2022/2/17

三井不、柏の葉に「シーズ近接型」のラボ&オフィス

「三井リンクラボ柏の葉1」外観

 三井不動産(株)は17日、「三井のラボ&オフィス」の「シーズ近接型」初弾となる「三井リンクラボ柏の葉1」(千葉県柏市)をオープンしたと発表した。

 同事業は、本格的なウェットラボ(創薬や再生医療等の研究者が液体や気体等を使った実験が可能なラボ)とデスクワークができるオフィスが一体化した施設の賃貸事業で、ライフサイエンス領域のイノベーション促進のために取り組む「場の整備」、および(一社)ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)と連携して行なう「コミュニティの構築」の一環となるもの。都心で展開する「都心近接型」、アカデミアや研究施設、先端医療施設等の近接地に展開する「シーズ近接型」ほか、海外でも展開している。現在、葛西(東京都江戸川区)と新木場(東京都江東区)で都心近接型施設が稼働。海外では、アメリカ・ボストンで稼働中。

 今回の施設は、つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス」駅からバスで3分、バス停より徒歩3分に立地。「健康長寿」「環境共生」「新産業創造」の3つのテーマを軸に公・民・学連携でまちづくりが進行する柏の葉スマートシティ内に開設。国立研究開発法人国立がん研究センター東病院、東京大学、千葉大学などのアカデミアや医療施設に近接し、ラボ入居企業・組織の産学医連携を通じた研究開発の実施を可能とした。

 建物は地上6階建て、延床面積約1万978平方メートル。入居企業の交流の場やサードプレイスとなるコミュニケーションラウンジや48人収容の会議室、カフェを設置。ミーティングやイベント開催などを通じ、社内外の活発なコミュニケーションを促進する。スタートアップなどが入居しやすいシェアラボや共通実験機器室、研究開発をサポートする柏の葉スマートシティ内のサービスを用意。これらの設備・サービスを通じて多様な企業・組織を誘致し、オープンイノベーションの創出に寄与する。

 現在、入居者の誘致を進めており、2月には東京大学の研究室と民間企業が参画するオープンイノベーション拠点「FS CREATION」の入居・開設を予定している。ライフサイエンス研究の基盤となる「統合分子構造解析」を主軸とする拠点で、藤田 誠東京大学卓越教授の研究室等に加え、産業界から(株)島津製作所、日本電子(株)、(株)リガクが参画。国内のアカデミアと企業が連携することで、ワンストップの分子構造解析を可能にし、理想のオープンイノベーション研究環境を目指す。

 同社は、引き続き同施設への積極的な誘致を進めていくとともに、シーズ近接型をより強化するため、「三井のラボ&オフィス」を柏の葉エリアに増設していく予定。

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