不動産ニュース / ハウジング

2022/5/2

米国で10階建て木造ビル振動実験に参画/アキュラH

実物試験体のイメージ

 (株)アキュラホームは4月28日、世界初となる10階建て木造ビル振動実験「NHERI TallWood Project」の共同研究に参画すると発表した。

 同社では、日本初の木造軸組工法による5階建てモデルハウス(2022年6月着工、同年9月竣工予定)の開発を推進するなど、日本国内における中規模木造建築物の普及促進に注力。課題となる「耐震性能」等の向上に向け、21年9月には建物の限界を知るための「倒壊実験」を実施するなど、さまざまな実証実験も行なっている。

 今回参画したプロジェクトは、米国国立科学財団(NSF)が資金提供し、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)で実施するもの。世界最大級の屋外振動台を用いて、10階建てCLTを含む木造建築物の実物試験体(平面:9.7m×10m、高さ34.14m)の振動実験を行ない、高層の木造建築物の耐震設計手法等を開発・検証する。

 実験は22年10月に実施予定。

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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