不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2022/5/27

BESS受注は好調/アールシーコア22年3月期

 (株)アールシーコアは27日、2022年度3月期決算(連結)の説明会を動画配信で実施した。

 当期(21年4月1日~22年3月31日)の売上高は、163億4,100万円(前年同期比3.5%増)、営業損失3億3,600万円(前年同期:営業損失2億5,200万円)、経常損失3億6,200万円(同:経常損失3億5,700万円)、当期純損失4億3,600万円(同:当期純損失5億3,400万円)。ウッドショックによる急激な資材の高騰が収益を大きく圧迫した。

 東京・神奈川圏を中心にBESS企画型住宅等を展開する直販部門は、期初の契約残高は前年同期比で19.8%減だったものの、単価アップ等により、セグメント売上高は55億1,100万円(前年同期比10.9%増)、セグメント利益は6億300万円(同8.5%増)となった。受注状況については、全国LOGWAYの旗艦店として21年4月に開設した「BESS MAGMA」のオープン効果や営業システムの改善などにより、セグメント契約(受注)高は、48億8,500万円(同37.2%増)。

 全国の地区販社に対して、BESSブランドと販売システム等を提供するとともに、BESS企画型住宅の部材キット等を供給する販社部門は、期初の契約残高の減少(同18.1%減)、ウッドショックによる原材料の調達遅延などにより、セグメント売上高は71億100万円(同4.6%減)だった。セグメント利益は、ウッドショック影響による原価率の上昇などにより、1億9,200万円(同53.5%減)に。セグメント契約(受注)高は、39億1,300万円(同4.2%減)。

 東京・神奈川圏以外の全国12拠点でBESS企画型住宅等の販売を行なう連結子会社(株)BESSパートナーズの業績は、セグメント売上高が65億円(同15.5%増)、セグメント利益は1億6,600万円(同775.0%増)。セグメント契約(受注)高は62億7,700万円(同5.2%増)となった。

 期末の連結受注残高は121億3,900万円。

 次期は、LOGWAY戦略の効果最大発揮でコロナ前と同等レベルの受注確保を目指す。LOGWAYを活用したBESS独自のファンづくりの仕組みをさらに進化させ、ユーザーの暮らしを紹介するイベント等を開催し、集客・ファン化を推進する。同社代表取締役社長の二木浩三氏は、「かねてよりBESSの既存オーナー2,000組と購入検討者の交流の場を設けているが、同じ感性の人同士が集まれる貴重な場だ。今後もこのようなBESSの既存ファンから潜在ファンへ向けての口コミ効果を最大化する取り組みを進めていきたい」と話した。

 収益改善に向け、着工6ヵ月の契約期限を超える場合は、予算計画書提示の上「設計契約」を締結。契約時見積売価と発注着工時コスト原価のタイムラグギャップを解消する。原価管理の部署を新設し、原価コントロールも強化していく。
 また、21年度に本格スタートした新規事業「走るIMAGO」「FuMoTo開発」の本格展開のほか、ログ小屋の新商品や特建事業(BtoB)の強化により新たな収益源を創出。自然材活用のノウハウを生かし、事業のポートフォリオ多様化に向けた取り組みを進める。

 売上高187億円、営業利益2億6,000万円、経常利益1億8,000万円、当期純利益1億1,000万円を見込む。

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