不動産ニュース / 開発・分譲

2022/9/1

恵比寿の公園をPark-PFIでリニューアル

リニューアルオープンした「恵比寿南一公園」

 サッポロ不動産開発(株)は1日、同社が代表企業となり、スターツCAM(株)、UDS(株)らと改良整備を手掛けたPark-PFI事業「恵比寿南一公園」(東京都渋谷区)をリニューアルオープンした。渋谷区内では2例目のPark-PFI事業。

 同公園は、JR「恵比寿」駅徒歩8分、サッポロ不動産開発の「恵比寿ガーデンプレイス」と山手線を挟み隣接する。面積は2,016.79平方メートル。

 子育て、地域交流、コミュニティ拡大に貢献する公園づくりを目指し、遊具を設置せず子供たちが自由に遊べるプレーパークやペット同伴で利用できるダイニングカフェ、多目的ルーム等で構成する施設を整備した。施設は、鉄骨造地上2階建て、延床面積286.2平方メートル。

 サッポロ不動産開発は、指定管理者として2027年3月末まで公園の維持管理・運営を担い、地域交流やコミュニティ形成などに寄与する自主事業も行なっていく。プレーパークの運営は、(一社)渋谷の遊び場を考える会が担当。カフェは(株)アンディカフェが出店し、ペットの一時預かりサービス、多目的ルームでのドッグトレーニング、ドッグラン等も展開する予定。

 同日開催したリニューアルオープニングセレモニーで、渋谷区長の長谷部 健氏は、「今は、子供がどろんこになって遊ぶ場所がなかなかなく、都心で暮らすことを考えればこうした場ができて大変喜ばしい。この公園が人々の賑わいの場となり、コミュニティが生まれて、地域を愛する気持ちがより高まっていくことに期待したい」などと挨拶した。

 サッポロ不動産開発代表取締役社長の時松 浩氏は、「この公園は、花見のシーズンはにぎわうが、それ以外は訪れる人も少なく活用されていない状況だった。ガーデンプレイスを中心にまちづくりをする当社としては大変意義のある事業。今後も地域の皆さまと共創し、周辺の環境の整備やにぎわい創出、さらに恵比寿全体のまちづくり、価値向上にも尽力していきたい」などと話した。

セレモニーの様子。右から3人目が長谷部区長、4人目が時松社長

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

PFI

Private Finance Initiativeの略。民間資金によって公共施設等を整備する手法をいう。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。