不動産ニュース / 開発・分譲

2022/9/29

多拠点居住サービス、トライアル開始/三井不レジ

「パークアクシス本所吾妻橋」内観
「KURKKU FIELDS」

 三井不動産レジデンシャル(株)は29日、多拠点居住サービス「n’estate(ネステート)」のトライアルを開始した。

 同社が実施したユーザー向けのアンケート等で、多拠点居住は住み替えにかかる「金銭的なハードル」、セカンドハウスの物件探しやリフォームに要する「時間的ハードル」、手配や段取りが煩雑で気軽に行なうことが難しいという「心理的ハードル」と、さまざまなハードルがあることが普及を妨げていることが分かった。

 「n’estate」は、こうした課題を解決するべく立ち上げた新サービス。同社が都心・地方都市を中心に展開する「PARK AXIS(パークアクシス)」のほか、三井不動産グループ企業、パートナー企業の施設等の中から、仕事やレジャー、観光など利用目的に応じてエリア・拠点・利用期間を選択し、居住できる。

 トライアル時点の拠点数は10拠点。都市型拠点となる「パークアクシス」は、従来主に2年単位で賃貸借契約を結んでいたが、トライアルでは住宅宿泊事業などを活用して1泊・1ヵ月単位で利用可能な部屋を用意した。居室には家具・家電、アメニティを備え付け、利便性を高める。

 一方、郊外型拠点はパートナー企業と提携し、都心からのアクセスに優れた2拠点を用意。1泊単位で利用できる「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」(千葉県木更津市)は、トレーラー型のタイニーハウス等を完備。オーガニックファームでは農業体験も提供する。1年単位の契約となる「畑住処」(埼玉県加須市)は、コテージや畑などで構成。週に1度、菜園アドバイザーによる訪問サポートもあり、野菜作り初心者でも気兼ねなく栽培に参加できる。

 今回のトライアルに先行して3月に実施した「三井のすまいLOOP」会員向けのモニター体験では、1日・10日間・1ヵ月単位のいずれのプランでも募集定員を超える応募があるなど好評だったという。

 今後も順次トライアル拠点を拡大していく考え。

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