不動産ニュース / IT・情報サービス

2022/11/18

三井不レジ、オンラインと実空間のハイブリッド型販売拠点

オンライン上の「コンセプトサロン」エントランスイメージ

 三井不動産レジデンシャル(株)は18日、分譲マンション「パークタワー西新宿」(東京都新宿区、470戸(一般販売対象戸数287戸))の販売拠点として、同社初となる、オンライン上と実空間を連動させた「ハイブリッド型マンション販売拠点」を開設すると発表した。同日、オンライン上の「コンセプトサロン」を開設、2023年1月中旬頃には実空間の「レジデンシャルサロン」をオープンする予定。

 オンライン上で完結する非接触型での販売拠点の増加によりユーザーの利便性が向上する一方で、建設現地等への案内やモデルルーム見学等、実空間を体感する機会の減少により、住居の使い勝手や入居後の生活イメージが掴みにくいといった声も上がっている。そうした課題を解決すべく、(株)環境計画研究所および(株)さら(京都市中京区、代表取締役社長:幅田宗樹氏)の協力により、オンライン上と実空間のハイブリッド型マンション販売拠点を創設。従来の販売拠点では実現できなかった新たな体験をユーザーに提供する。

 「コンセプトサロン」では、コンセプトムービーの放映、CGによるデジタル模型などを用いた建物概要情報、VRモデルルームによる室内空間紹介、間取り情報などのコンテンツを予約なしで提供。オンライン上で事前に情報をインプットしてもらうことで、実空間の「レジデンシャルサロン」では、短時間で物件確認が可能となることを見込む。通常の販売拠点同様に対面による接客も行ない、細やかなサポートも提供する。

 なお、同物件は、江戸時代、歌川広重の「江戸名所図会」にも描かれたかつての景勝地「十二社の大滝」付近に位置しており、この滝を現代に蘇らせることを物件の設計思想としている。そのため、オンライン上の「コンセプトサロン」では、滝をイメージしたメインエントランスからひとつずつ順番にコンテンツを体験できる設計としている。

 同物件は、都営地下鉄「西新宿五丁目」駅徒歩6分、東京メトロ「西新宿」駅徒歩10分に立地。敷地面積5,921.70平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上40階地下1階建て。住戸間取り1LDK~3LDK、専有面積42.48~108.88平方メートル。第1期販売は23年3月下旬、竣工は24年11月下旬、入居は25年4月上旬の予定。

「コンセプトサロン」。さまざまなコンテンツが順を追って展開される

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。