ケネディクス(株)は1日、2025年度までに、同社グループのREITが保有する不動産の100%再エネ電力化を目指すと発表した。
グループが運用するホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8」(東京都中央区)に、オフサイトPPA(電力の購入契約)による再エネ電力を供給を行なう。
グループで運用する太陽光発電所について、FIT制度からFIP制度への転換手続きを実施。固定価格で電力を買い取るFIT制度とは異なり、発電事業者による卸市場または需要家との相対契約に基づく売電価格に対して一定のプレミアム(補助額)を上乗せすることで、市場価格等より有利に売電を行なうことができる。併せて、オフサイトPPA契約を締結することにより、再エネ電力の安定的な調達環境を確保した上で再エネ電力を供給する。
ケネディクスが電力の取次事業者として小売電気事業に参画し、発電事業者と需要家の電力マネジメントを行なうとともに、デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)を活用したP2P電力取引を実施する。今回のスキームでは、発電事業者から環境価値を含め調達することで、100%再エネ電力化を達成することが可能となる。
同社は電力のマネジメントを行なうことで広義の小売電気事業を展開。ケネディクスグループのREITが掲げるGHG(温室効果ガス)排出量削減目標の実現に向け、スポンサーとして全面的にサポートし、国内のCO2削減に貢献していく。
