不動産ニュース / 開発・分譲

2022/12/6

東急不、鬼怒川に30年ぶり会員制リゾート

「東急ハーヴェストクラブVIALA 鬼怒川渓翠」外観
通常はバルコニーとする部分をコンサバトリーとした客室。ワーケーション等での利用も見込む
全客室に鬼怒川渓谷ビューの露天風呂が付く

 東急不動産(株)は6日、12月9日に開業する会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブVIALA 鬼怒川渓翠」(栃木県日光市、総客室数58室)を報道陣に公開した。

 同施設は、東武鬼怒川線「東武ワールドスクウェア」駅から徒歩3分に立地。敷地面積約1万2,700平方メートル。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上6階地下1階建て、延床面積約9,900平方メートル。東急ハーヴェストクラブは、現在全国26施設、約2,700室を運営。自社開発の新規施設の開業は4年ぶり。

 建設地は、元企業保養所跡地。1992年開業の「東急ハーヴェストクラブ鬼怒川」隣地で、上位ブランドとなる「VIALA」の6施設目として開業する。大谷石や芦野石など、北関東産材を随所に使用。客室面積は57~152平方メートル。全室が鬼怒川渓谷を望む温泉露天風呂付き。ワークスペースにも使えるコンサバトリー付き客室や、2層メゾネットのスイートなど多様な客室を設けた。

 共用施設として、ワーケーション利用も可能なラウンジやテラス、大浴場、ショップ、レストランを用意。SDGsの取り組みに注力し、客室備品等は脱プラスチックを意識して地元木材や風呂敷を活用したものを使用。レストランでは、ガスを使わず間伐材を薪として使い調理するほか、地元農家と提携した地産地消のメニューを用意する。カラトリーや皿も既存施設のものを再利用。施設運営では100%再生可能エネルギーを使用する。

 58室のうち10室は一般販売。残り48室で1室12口の会員権を販売する。現在の販売価格は1,600万円弱で8割が販売済み。同日会見した同社ウェルネス事業ユニット ホテル・リゾート開発本部ハーヴェスト事業部事業企画グループグループリーダーの蛭田俊之氏は「ハーヴェスト会員権は、継続的に年間600~700件の取引がある。コロナ第一波後は問い合わせが増えており、2021年度は過去最高の仲介取引件数となった。部屋でのくつろぎやプライベート性を重視したVIALAは特に人気が高く、供給に対して需要が多いため、仲介価格も上がっている」などと語った。

高さ8mの吹き抜けラウンジ。Wi-Fi完備でワーケーション利用も可能
レストランではガスを使わず薪を使って調理する

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