(一財)日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会・(一社)日本ボクシング連盟・東京運動記者クラブボクシング分科会の主催による2022年度の「年間優秀選手表彰式」が22日、東京ドームホテル(東京都文京区)で行なわれた。
同表彰式には、東京都不動産のれん会の前代表で、22年11月に発足した「プロボクシングの発展を応援する国会議員の会(プロボクシング議連)」の結成を呼び掛けた品田守敏氏((株)エス・サイエンス代表取締役)や、同議連の幹事長である衆議院議員・長島昭久氏、さらには齋藤 健法務大臣、室伏広治スポーツ庁長官が出席した。
冒頭、長島議員が来賓として挨拶。「日本のボクシング界はいま、井上尚弥選手のような世界的なスーパースターを次々と輩出し、『黄金時代』です。その一方で、コロナ禍で経営に苦戦するジムがある、選手のセカンドキャリアなど、難しい問題を抱えていることも事実。約7年前、こうした難しい課題を持つボクシング界を国会議員として支援してはどうだろうかと、現・プロボクシング議連相談役の品田氏の話を聞き、それが昨年のプロボクシング議連の設立につながりました。これからはテレビで応援するだけではなく、ボクシング界の課題解決に動き、ボクシングによる子供たちの健全育成や国民の健康増進に尽力していきたい」などと語った。
表彰式では、最優秀選手として井上尚弥選手が選ばれた。井上選手は受賞の挨拶で「ここ数年、コロナの影響で無観客試合や入場制限などがあったが、ようやく戻ってきたという印象です。昨年6月のドネア戦、12月のバトラー戦では、リング上から素晴らしい景色をファンの方々に見せていただいた。今年は自分自身、階級を上げてさらなる挑戦をしていきます。またファンの皆さんに喜んでいただけるよう頑張りますので、応援をよろしくお願いします」と謝辞を述べた。
表彰式後、品田氏は記者の質問に答え、「白井義男選手のころから60年以上、ずっとボクシングの真剣勝負を見せてもらってきたが、難しい問題を抱えているのも事実。議連の設立を呼び掛けたのは恩返しのようなものです」と語った。