不動産ニュース / その他

2023/2/24

賃貸保証でスタートアップ支援/サンフロ不

「TRI-WINS」ロゴ

 サンフロンティア不動産(株)の連結子会社であるSFビルサポート(株)は24日、基幹事業として展開するオフィス・店舗の賃貸保証サービスを新ブランド「TRI-WINS(トライウィンズ)」として立ち上げ、1都3県で提供を開始した。

 コロナ禍や円安、物価高といった社会変動に伴い、中小企業を中心に倒産件数が増加。一部のオフィスビルではリーシングが困難な状況が続く一方、スタートアップや個人事業主、外資系企業などのオフィスニーズは堅調となっている。しかし、ビルオーナーは設立年数が浅い企業や事業実績が少ない企業の入居には不安を覚えるケースが多く、上手くマッチングしていない現状がある。

 同社ではこれまで、滞納保証・対応といった基本的な保証サービスに、企業の調査・審査、退去対応などを付帯し提供してきた。これらのサービスの浸透がこうしたオフィス市場の課題解決につながると考え、今回、初めてブランド化。サービスの利用促進を図っていく。

 トライウィンズでは、企業調査・審査時、約5万社に及ぶ調査情報を基に企業体力や滞納リスク、周辺環境や資産価値への影響などを厳格に判断。経営者と面談し事業経営への想いなどもヒアリングし、オーナーに伝えることで不安を解消する。入居者側には、入居時の預託金(敷金・保証金)を削減しキャッシュフローの改善を図る。これらの取り組みで、オーナーの安定的なビル経営、入居者のスムーズなオフィス開設および資金の有効活用をサポートする。

 同日会見した同社代表取締役社長の中村 泉氏は、「トライウィンズは、ビルオーナーの収益を増やし、入居者の成長も促し、空室解消でまちが盛り上がるきっかけも作る、まさに“3方良し”のサービス。まずは1都3県でサービスの認知を高め、実績を積み上げていく。ゆくゆくは地方部での展開も検討していきたい」等と語った。

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