不動産ニュース / 仲介・管理

2023/3/23

大阪・豊中に自社最大のシニアレジ/三井不レジ

「パークウェルステイツ千里中央」外観
水景を望むロビーラウンジ
3食提供に対応した食堂。アルコールもOK。一部は地域住民にも開放する

 三井不動産レジデンシャル(株)は23日、27日に開業するアクティブシニア層向けのシニアレジデンス「パークウェルステイト」の第3弾「パークウェルステイト千里中央」(大阪府豊中市、居室数:548室)を報道陣に公開した。

 2019年6月年開業の「浜田山」(東京都杉並区、居室数70室)、21年11月開業の「鴨川」(千葉県鴨川市、居室数473室)に続く施設で、関西圏では初。三井不動産レジデンシャルが開発し、三井不動産レジデンシャルウェルネス(株)が建物を賃借、住宅型有料老人ホームとして運営する。介護、供食、健康管理、医療、アクティビティといった各種ライフサポートサービスを専門事業者を介し提供する。

 北大阪急行線「千里中央」駅からシャトルバスで約10分に立地。敷地面積は約1万8,000平方メートル、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上13階建て。延床面積は約4万5,000平方メートル。ゆとりある敷地を生かし、敷地内各所に植栽を施し、敷地内庭園や水景、屋上庭園などを設けた。

 床面積の約3分の1にあたる1万4,900平方メートルを共用部に充てているのが特長。レストラン、大浴場・露天風呂のほか、フィットネスルーム、麻雀ルーム、カラオケルームといった娯楽施設、離れ、多目的ホールなど多様な施設を設置。レストランの一部や多目的ホール、離れは地域住民等にも開放。「子ども食堂」の定期開催やカフェ・ランチの実施、各種セミナーの開催などを計画していく。また、一般居室と介護居室の住民が共同利用する「ウェルネスリビング」を同ブランドでは初めて設けた。

 DXを活用したライフサポートサービスにも注力。各居室に1台タブレット端末を配し、共用施設・サービスの予約、館内スタッフとの連絡、共用施設の混雑状況確認などが行なえる。タブレット操作、各種センサー、スタッフの応対を組み合わせ、毎日入居者の安否確認も行なう。また、テナントとしてクリニック、薬局が入居し、タブレットを使った医療サービス連携を行なうほか、阪大病院監修の医療情報アプリを使い、入居者と医療機関、家族間での医療情報を共有する。

 居室は一般向け470戸、介護78戸。一般住戸は、1LDK・約46平方メートルから2LDK・約78平方メートルまで。要介護状態になった場合は、介護専用フロアの介護居室に移り住む。開業に際してのみ、要介護状態の入居者募集も行なう(10室)。入居者の年齢、人数、部屋のタイプで入居費用が変わる利用権方式。入居一時金3,135万~7,940万円(78歳1人入居)に加え、共益費が毎月5万円(1室単位)、基本サービス料金8万4,700円(人数分)、食事基本料2万7,500円がかかる。

 21年7月にホームページを開設し、同年10月より販売活動を開始。問い合わせ総数は約3,500件、現在の申込件数は約220件に達している。地元豊中市在住者の20%を筆頭に50%が北摂地域在住者。年齢は70歳台40%、80歳台以上50%。1人入居が70%、男女比は3:7。 

 「パークウェルステイト」シリーズは今後、24年9月に「幕張ベイパーク」(千葉市美浜区、居室数617室)、24年10月「西麻布」(東京都港区、居室数400室)、同「湘南藤沢SST」(神奈川県藤沢市、居室数566室)が開業予定。その後も首都圏・関西圏で、居室数300~500室の施設を年1施設ペースで展開していく計画。

定期的に蔵書を入れ替えるライブラリー
一般居室。年齢、広さと居住人数で一時金が変わってくる
各居室にタブレット端末を配り、入居者とスタッフの連絡や共用施設の予約等に使う

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