不動産ニュース / 開発・分譲

2023/4/7

恵比寿の借地権マンションを等価交換方式で再生

建て替え前のマンションには管理組合が存在せず、適切な管理が行なわれていなかった
建て替え後のマンション外観

 旭化成不動産レジデンス(株)は6日、分譲マンション「アトラス恵比寿景丘」(総戸数57戸、東京都渋谷区)を3月に竣工したと発表した。

 JR山手線「恵比寿」駅徒歩6分に立地する、1971年竣工の借地権分譲マンション「グロリアスマンション」(総戸数48戸)を等価交換方式(全部譲渡方式)で建て替えた。敷地面積は約896平方メートル。

 従前の建物は延床面積約2,633平方メートル、専有面積28.59~127.06平方メートル、間取り2LDK・3LDK。管理組合がないため適切な管理が行なわれず、度重なる雨漏り、排水管のつまり等の不具合のほか、エレベーターのセンサーが建物のゆがみに反応して度々停止するなど経年劣化が深刻化していた。16年事業協力者の募集を開始、同社が選定され、18年建替決議が成立、20年工事に着手した。

 建て替え後の建物は、延床面積約4,388平方メートル、鉄筋コンクリート造地上14階地下1階建て。間口が狭く奥行きが深い敷地形状に対し、道路側に14階建ての高層棟、奥側に5階建ての低層棟を配した2棟構成とした。住戸は専有面積26.12~91.11平方メートル、間取り1K~3LDK。スマートロック、ミストサウナ、ディスポーザーなど利便性の高い設備を導入。地下共用部にはマルチスタジオ(防音室)やトランクルーム等も設置した。

 すでに全住戸完売。3月24日より順次引き渡しを行なっている。

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