
横浜市環境創造局は12日、Park-PFI制度を活用し、民間事業者グループが改修、運営を行なう山下公園レストハウス「THE WHARF HOUSE山下公園」(横浜市中区)を報道陣に公開した。14日12時にオープンする。
飲食機能を持つ公園のPark‐PFIの活用事例は、横浜市では初。コンビニエンスストアが入居していた建物のリニューアルと、その周辺園地の整備・管理運営を行なう民間事業者を2021年9月に公募。22年2月、(株)ゼットンが代表法人、三菱地所(株)、サカタのタネグリーンサービス(株)など7社を構成法人とするグループが運営事業者に選ばれた。事業期間は最長で20年。ゼットンは、全国7ヵ所で公園再生事業を手掛けているほか、山下公園に隣接する横浜マリンタワーの運営実績もある。
建物面積は約290平方メートル。営業時間は9~22時。店舗は、18時まではカフェとして、18時以降はグリルとして営業する。店舗に隣接したテラスには、9つのBBQサイトのほか、海を望む足湯も設けた。また、隣接する園地にはバラを中心とした植栽を施し、ウッドデッキやベンチも配し、来園者は無料で自由に利用できる。店内にも無料で利用できる休憩スペースやショップを用意、足湯も18時までは無料開放する(予約制)。
年間利用者目標は、山下公園来園者の1割となる23万人。同日会見したゼットン執行役員で公園再生事業室長の野尻徳也氏は「横浜市が公募条件を出す前に企画を出し、その実現に必要な企業の皆さんに声をかけた。公園を利用する人たちが何が必要かを考え抜いて複数のコンテンツを用意し、朝昼だけでなく夜まで楽しめるようにした。20年という長い時間をかけ、価値が上がっていくような施設としたい」などと抱負を語った。
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