不動産ニュース / ハウジング

2023/5/29

積水ハG、高卒住宅技能工の育成・採用を強化

 積水ハウス建設グループは、2025年4月入社までの高校卒業予定者を中心とした“住宅技能工”の採用計画を新たに策定した。

 建設現場での職方の高齢化や若年就業者の減少の加速、年間時間外労働の上限の制限が24年4月1日から適用される「2024年問題」への対応の一方、国内の底堅い住宅需要への対応と、高い耐震性・断熱性を備えた良質な住宅ストックの形成に向け、住宅建設現場の担い手創出が求められている。そこで、24年4月入社で今期の2.4倍にあたる年間95人、25年4月入社では3.4倍にあたる年間133人の採用と、大幅な採用増員を計画する。

 人材獲得に向け、住宅技能工をさらに魅力的にする取り組みを実施する。「施工技能者」という名称を改め、「ホープ」「クラフター」「チーフクラフター」「マスタークラフター」という4つの職務等級に変更。専門能力の高まりや広がりをタテ・ヨコ軸で示す「スキル・マトリックス」による新たな客観的評価を導入する。職方の役割やスキル、キャリアの見える化を図るとともに、基礎から建方、内装という工程を1棟丸々担うことができる多能工人財の育成を行なう。

 高卒新入社員の初任給についても、月収・年収ベースで11%の引き上げを23年4月に実施。24年4月の新人事制度導入からは、チーフクラフターの待遇を大幅に改善し、30歳代で現在の年収500万~600万円から、最大約1.8倍にあたる約900万円まで引き上げる。(株)ビームスに依頼し、クラフター用の新ユニフォームを用意。24年春から、社員の夏冬用、防寒服、 空調服などの一式の着用も始める予定。

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