不動産ニュース / 仲介・管理

2023/5/31

地所レジ、祐天寺に職住一体型賃貸の第3弾

「The Parkhabio SOHO祐天寺」外観。曲線を多用したやわらかい雰囲気が特長
コワーキングスペース「Style Lounge」は24時間オープン。入居者は無料で自由に利用可能
個室ブースは6室で、空いていれば自由に利用可能。写真は大型モニターとゲーミングチェアを備えたプレミアムブース

 三菱地所レジデンス(株)は30日、コワーキングスペースを併設した賃貸マンション「The Parkhabio SOHO(ザ・パークハビオ ソーホー)」の第3弾となる「祐天寺」(東京都目黒区、総戸数53戸)を、報道陣に公開した。

 同物件は、東急東横線「祐天寺」駅徒歩2分、同線「中目黒」駅徒歩14分に立地する、鉄筋コンクリート造地上7階建て、延床面積2,545平方メートルの賃貸マンション。約650平方メートルの敷地は三菱UFJ銀行の支店跡地で、駅から駒沢通りに抜けるメインストリート沿い。外観は、落ち着いた、柔らかな祐天寺のまち並みのイメージを、曲面や曲線で表現。バルコニーのアルミルーバーも高さを変えるなど「繭」のような建物形状とした。「大変視認性が高い立地であり、ラウンド形状にこだわって“ラウンドマーク”を意識した」(同社賃貸住宅開発部開発第一グループグループマネージャー・花輪俊大氏)。

 入居者が24時間無料で利用できるコワーキングスペース「Style Lounge」を1階に設置し、職住一体型の住まいを提供する。広さは80平方メートル。専用のインターネット回線が利用できるモニター付き席(14席)のほかソファースペース、集中作業用のブース6室(1室はプレミアムルーム)、会議室1室、飲料ベンダーを用意。コワーキングスペースは事務所用途として申請しており、法人登記も可能とした。会議室は、外部にも1時間1,000円で貸し出す。オリジナルBGMも流す。

 また、屋上にも、電源やWi-Fi、シアターウォールなどを備えたテラス「SkyLounge」を設置。広さは約180平方メートル。ファミリー層の遊び場、屋外の仕事場として開放する。

 住戸は、1R~4LDK、専有面積約25~67平方メートル。内廊下方式。4階以上の住戸は、ライフスタイルカンパニーの(株)アクタスとコラボレーション。玄関やトイレ床、アクセントウォール、ドアハンドル、リビングドアなどのカラーコーディネイトを監修している。ファミリーユーザーを意識し、部屋数を重視した間取りタイプも揃えた。

 2月から入居者募集を開始。賃料は、平均坪単価が約2万2,000円、管理費込みで月額約17万~53万円。坪単価は渋谷寄りの人気エリア「中目黒」駅前の賃貸住宅よりも高く設定しているが「祐天寺は新築賃貸が少なく、共用スペースも充実していることから、反響は上々」(同氏)で、すでに25戸に申し込みが入っている。約半数が目黒区在住者。女性は6名。法人登記を希望している入居者は2名。

 同日会見した賃貸住宅開発部長の菅野裕治氏は「本シリーズは、すでに3物件が竣工し2物件が着工済み。コロナ禍の終焉でワークスペースへの考え方も変化するかもしれないが、ユーザーニーズを捉えながら、今後も3年間で5物件を継続的に供給し多様化するライフスタイルニーズに対応していく」などと抱負を語った。

屋上の「SkyLounge」。ボルタリングホールをあしらった築山、ルーフカウンター、テーブル、シアターウォールなどを配置。ファミリー層の遊び場、屋外の仕事場として開放する。夏場でも快適に過ごせるよう、一部の床とカウンター天井にミストシャワーも埋め込んだ
4階以上の住戸は、カクタスが室内カラーコーディネートを担当
広さ66平方メートルながら、4LDKも用意。8,000mmのワイドスパンをいかし、アイランドキッチンのLDKを取り囲むように居室を配置。廊下面積を極力減らして有効率と回遊性を高めた間取り

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SOHO

Small-Office Home-Officeの頭文字で、小規模事務所や自宅で働く職場形態、もしくはその用途に対応した物件のこと。 都市郊外にコピー、FAXなどのOA機器を共用する賃貸型小規模SOHO施設も登場し、高齢者や主婦などがビジネスを展開するケースもある。

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