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(公財)日本賃貸住宅管理協会レディース委員会は11日、富士ソフトアキバプラザ(東京都千代田区)において「パワーアップセミナー・情報交換会 in TOKYO」をハイブリッド形式で開催。リアル・オンライン合わせて183名が参加した。
冒頭、同協会レディース委員長の濱村美和氏が挨拶。「女性は結婚や出産、介護など周囲の環境に応じて自分の働き方を柔軟に変えざるを得ない場面が多い。だからこそ、仕事もプライベートも人脈をしっかりとつくり、たくさんの情報を自分の中にインプットして、自分の生き方や働き方の選択肢を広げていく必要がある。日管協では、そうした働く女性に出会いや勉強の場を提供したいという思いから、レディース委員会を1997年に設立した」と振り返った。
「私たちの仕事は、資格を取れば一生働けて、経験を積めば積むほど自分の中の引き出しが増えお客さまへの提案の幅が広がるという、非常に奥深くて面白い仕事。本日のセミナーにより、この不動産業界で長く働き続けることの魅力や意義についてあらためて見直していきたい」(濱村氏)。
情報提供として、(株)リクルートSUUMO編集長/SUUMOリサーチセンター長の池本洋一氏が「不動産業界のジェンダーギャップ」に関する調査結果を発表。それによると、正規雇用者の平均年収の男女差は183万円で、金融・保険業に次いで差が大きいことが分かった。また、転職意向について分析したところ、営業職の女性は「転職意向あり」が6割超と高く、その一方で仕事満足度は高いという結果に。営業職30歳代以下の女性は、「指導・研修」に対して前向きで、特に必要性を感じる項目は「不動産・住宅業の基礎知識」「クレーム・トラブル対応」「宅建士・建築士などの資格取得関連知識」など。
引き続き、「現場で活躍する女性が語る! 明日から実践できる事例」をテーマに、リレー講演を実施。(株)ハウスメイトマネジメントソリューション事業本部課長の伊部尚子氏は、築39年・空室率50%のマンションをDIY可能物件として再生した事例を紹介した。デザイン監修を(株)夏水組の空間デザイナー・坂田夏水氏に、入居者のDIY施工サポートをDIYプロデューサー・石井 麻紀子氏に依頼。契約面や法律面のフォローも行なうことで、全戸が20~30歳代前半の入居者に入れ替わり、家賃も約1万円アップしたという。
(有)ヤマモト地所常務取締役の山本富貴氏は、自身の経験を基に「well-being」向上の秘訣を披露。朝日不動産(株)アパマンショップ富山駅北店店長の青木 亜紀子氏は、「自分のものさしで人を測らない」「新しいことに挑戦する」など、仕事をする上で大切にしていることを紹介。(株)三好不動産博多駅前店店長の岩橋佑香氏は、「達成したときのイメージを持つこと」「他人と比較しないこと」など、モチベーションを維持するための8つの方法をアドバイスした。