三井不動産レジデンシャル(株)は17日、京都大学発のスタートアップでペロブスカイト太陽電池の開発を手掛ける(株)エネコートテクノロジーズ(京都府久世郡、代表取締役:加藤尚哉氏)との共同研究を開始したと発表した。
ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイト構造と呼ばれる結晶構造を持つ化合物を用いた太陽電池。2009年に日本で発明され、実用化に向けて世界中で開発が進められている。20%以上の高い発電効率、薄い・軽い・曲がるという特性と、少ない工程で製造が可能といった特徴を持つ。
今回の共同研究の開始により、エネコートテクノロジーズ社製のペロブスカイト太陽電池を三井不動産レジデンシャルのマンション等で活用し、実際の住宅、生活環境での実証実験を実施する。また、ペロブスカイト太陽電池の発電効率で世界最高効率を達成した京都大学科学研究所の若宮研究室とも連携し、製品の安全性や効率性を検証し、実用化へ加速させる。
今年度中に、ペロブスカイト太陽電池を三井不動産レジデンシャルが供給するマンションの共用部分において、デザイン性の高い照明や家具、居室内のインテリアへ設置。日中の太陽光を蓄電し、夜間利用などに活用する取り組みを計画している。
