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三菱地所レジデンス(株)は13日、三菱倉庫(株)と共同で開発中の分譲マンション「ザ・パークハウス 板橋大山大楠ノ杜」(東京都板橋区、総戸数187戸)を報道陣に公開した。
東武東上線「大山」駅徒歩7分に立地し、鉄筋コンクリート造地上14 階地下2階建て。約5,200平方メートルの建設地は個人宅4戸、駐車場などで使われていたもので、大正時代築の木造家屋や蔵、樹齢90年超のクスノキなどがあった。元オーナーは再開発後もこれらをできるだけ保存してもらいたいという意向があり、その意向を受けた三菱地所レジデンスが2018年11月に等価交換方式で事業化。今年9月に竣工していた。引き渡しは12月1日。
3棟の建物で取り囲むように、1,000平方メートル超の中庭を配置。高さ10m超のクスノキ2本は元と同じ場所に残し、カキやヤエザクラは移植。新たに約40種の樹木を植え、高低差を活かし小川を配した。こうした生物多様性に配慮した計画が評価され、ABINC認証も取得した。
また、敷地内にあった蔵や井戸、母屋などを、移設・再生。広さ約30畳の「コモンハウス」は旧母屋を移設してリデザイン。既存の蔵は外観そのままに室内を「マルチルーム」(防音室)とした。このほか、中庭を望むグランドサロンやゲストルームも設けた。既存の建物や樹木を大規模に保存、再生した事例は同社では初めて。
21年11月から販売を開始。約1年間で完売した。販売対象住戸は185戸。2LDK~4LDK、専有面積約57~117平方メートル。総問い合わせ件数は4,230件、モデルルームへの来場者数は1,290件。販売価格は5,698万~1億5,990万円。坪単価は350万円強。地元板橋区在住の購入者が約3割。40歳代のファミリー、プレファミリーが中心だった。
内覧会で説明に当たった三菱地所レジデンスプロジェクト開発部長の亀田正人氏は「駅徒歩7分、ハッピーロード商店街など生活利便性の高さに加え、自然との共生への取り組みや元の土地の歴史の継承など、これまでのマンションづくりのノウハウを落とし込み、大山のフラッグシップマンションを目指した」などと語った。
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