
大和ハウス工業(株)は12日、千葉県印西市で進めているデータセンター「DPDC印西パーク」の建設現場をマスコミに公開した。同社が(独)都市再生機構(UR都市機構)から取得した土地をデータセンター集積地として開発するプロジェクト。
約23万5,000平方メートルの敷地に14棟のデータセンター(以下、「DC」)を開発する。DCは、サーバー等の各種情報通信機器を集積化し、設置、保管、運用する施設で、昨今需要が急激に伸びている。
開発地は、北総線「印西牧の原」駅から徒歩15~20分。A~Dの4区画で構成し、うちDCはB区画(7棟)、C区画(2棟)、D区画(5棟)にて供給する計画。すでに、B区画で、5階建て・延床面積約2万6,000平方メートル1棟、2階建て・延床面積約5,400平方メートル1棟の計2棟が竣工している。
また、千葉の印西エリアでは移住者やDCの増加に伴い電力がひっ迫する恐れがあることから、開発地に東京電力パワーグリッド(株)を誘致し、敷地の一部を譲渡。現在、同社により千葉西変電所の開発が進められている。千葉県船橋市にある新京葉変電所から千葉西変電所までの約10kmの区間の地下約20~30mで高圧送電ケーブルを通す洞道工事が進行中で、当日はその工事の様子も報道陣に公開された。完成後は最大1,000MWの供給が可能になる。同変電所からの電力供給開始は2024年10月の予定。
同社執行役員 東京本店長建築事業本部営業統括部長の更科雅俊氏は、「当社では、ここ印西エリア、東京の西部の多摩エリア、そして都内品川でDCの開発を進行中。DX、生成AIなどを含めて非常にデータ量が増えた社会となっている。これまで培ってきたノウハウを生かし、社会、インフラの整備の一翼を担っていきたい」と述べた。
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